2016年03月22日

しんで・・・ん?

昨年某日、とあるゼネコンさんから電話が!

「あの・・・黒澤さん・・・しんでん・・・やりませんか?」

「はい?しんで・・・ん? しんでんって何ですか?」

「ほら、あの・・・神社とかの神殿です。」

「!!!神殿ですか!?」

あまりに突然で思考停止したが、結論としては宗教建築の設計協力依頼である。

設計者の先生は地方の方なのだが、
その右腕のスタッフの方が急遽入院されたとのこと。
それも確認申請直前で。
なんとも気の毒な話である。(はやく回復されますよう!)

ところがそのスタッフの方がarchicadで実施図を作成しており、
先生もゼネコンさんもデータを開けないし、誰も操作できない。
BIMはまだまだ建築界ではメジャーではないため、
データがブラックボックス化してしまったのである。

事情が事情だし、お付き合いのあるゼネコンさんの求めでもあるので
今回はお手伝いをお請けすることにした。
(注:通常は設計協力という形はお請けしておりません。)

幸い弊社にはarchicad soloがあり、データを開くことが出来たが、
これをJWcadに変換すると線が無数に重なった、よく分からない図面になっている。
3Dを無理に2Dに変換するとこうなるのかもしれない。
archicad上ではすんなり収まって見えるものも2Dではうまくいかないみたいだ。
archicadの問題なのか、データの構築の仕方が問題なのか、
はたまたBIMの特性なのか、データ変換の仕方が問題なのかは分からない。

archicad soloはBIMの選定にあたって、研究のため購入したが、
いまいちぴんと来なかったため、使っていない。(ソフトの熟成?)
シビアに寸法や納まりを追いかける時はやはり2Dcadが良い。

この案件は度重なる敷地の拡張、既存建物、既存増築+新設建築と、
要素が無数に込み入っていて難易度が非常に高い。

4方向道路のため、天空率算定だけで申請図はA3で52ページにも及ぶ。
かなり長丁場の戦いになりそう。

posted by Rio Kurosawa at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業務記録
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