一人の人間が持ちうる力の中で、
「何が最強か?」
という問いがあったら、
「イメージする力」
ではないかと思う。
物理的な、肉体的な力のことではない。
又、他者に対する勝ち負けを決定づけるような力でもない。
仕事を進める上で必要なのは言うまでもないが、
人を殺すことは本質的に良いことなのか?悪いことなのか?
・・・といった哲学的、あるいは倫理的な問いから、
目標に向かうための日々の過ごし方、
あるいは教育論といった永遠の課題、
あるいは挨拶や服装、マナーといったコミュニティの基本的問題・・・・
イメージの力を余すことなく発揮できたら、より良く生きれる気がする。
イメージ力とは様々な問題を一元的に解く鍵だ。
より良く生きていくための自己解決、自己成長の鍵となる。
「イメージ力」というのは何かふにゃふにゃしたアメーバのような映像が、
絶え間なく変化しながら入れ替わっていくような印象を持つ人がいるかもしれない。
でもイメージ力というのは、極めて論理的な産物だ。
身体がイメージに論理性をもたらす。
人間は体験したこと以上のイメージをなかなか持てない。
しかし失敗や無数の体験を積み重ねて、未体験の事象を想い描くことは不可能ではないと思っている。
イメージを明確に生成出来れば、あたかも実体験したかのような感覚さえ得られる。
極端に言えば、他者の死に同化することもできる。
未体験のことを明確にイメージする・・・
それはつまり未来を仮想的に体験するということだ。
あらゆる能力に先立って行動を左右することが出来るならば
個人が持ちうるどのような力をも凌駕していると言えないだろうか?