2016年05月31日

15年経った

工場の案件が実施設計に入って、目も回るような忙しさだ。
西荻窪店舗も実施設計のゴーサインがかかった。
毎日ぶっ続けで14、5時間パソコンとにらめっこする生活だ。

そんな折、千葉学事務所から15周年パーティをやるというお誘いが来た。
これは行かなきゃ。かなり初期の所員だったので、私にとっても15年経ったことになる。
あーあれから15年もたったんかー、という気持ち。
あっという間だったけど、いろいろあったな。

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2016年05月08日

埼玉県の工場計画:ボーリング調査開始

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埼玉の工場計画を進めている。
半年以上かかって、ようやく基本設計が終わり、実施設計に突入した。

ゴールデンウィーク明けからボーリング調査を開始することになり、調査位置や進め方の確認を含め、現地立会い。
あいにくの曇天だが、雨が降っていないのが幸い。

2年ほど土地を放置していた関係で草が伸び放題なのと、2〜3m程の盛り土による高低差があり、
このままだとボーリングの機械を搬入・設置が出来ないため、ショベルカーで草ごと表土を均し、重機搬入の経路を確保する。

土地は約10000u。
外周には全て擁壁を設置した上に、大小含めて5つの建物が建つことから、
ボーリングとスェーデン式サウンディング試験を組み合わせて、きめ細かな調査を行う。

これだけ面積があると調査を始めて、試験結果が出てくるのに40日以上かかる。
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(調査会社の人と作業者との位置確認の打合せ)

詳しく地盤性状を調べたいからと言って、無制限に調査するわけにはいかない。
そこで、地盤調査会社と構造家を交えて検討し、
調査を進めながら省けるところは省き、増やすべき所は増やすなど、柔軟に対応する方法を採用する。
予算の枠組みの中で最大限の知見が得られるよう慎重に進める。



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2016年03月22日

しんで・・・ん?

昨年某日、とあるゼネコンさんから電話が!

「あの・・・黒澤さん・・・しんでん・・・やりませんか?」

「はい?しんで・・・ん? しんでんって何ですか?」

「ほら、あの・・・神社とかの神殿です。」

「!!!神殿ですか!?」

あまりに突然で思考停止したが、結論としては宗教建築の設計協力依頼である。

設計者の先生は地方の方なのだが、
その右腕のスタッフの方が急遽入院されたとのこと。
それも確認申請直前で。
なんとも気の毒な話である。(はやく回復されますよう!)

ところがそのスタッフの方がarchicadで実施図を作成しており、
先生もゼネコンさんもデータを開けないし、誰も操作できない。
BIMはまだまだ建築界ではメジャーではないため、
データがブラックボックス化してしまったのである。

事情が事情だし、お付き合いのあるゼネコンさんの求めでもあるので
今回はお手伝いをお請けすることにした。
(注:通常は設計協力という形はお請けしておりません。)

幸い弊社にはarchicad soloがあり、データを開くことが出来たが、
これをJWcadに変換すると線が無数に重なった、よく分からない図面になっている。
3Dを無理に2Dに変換するとこうなるのかもしれない。
archicad上ではすんなり収まって見えるものも2Dではうまくいかないみたいだ。
archicadの問題なのか、データの構築の仕方が問題なのか、
はたまたBIMの特性なのか、データ変換の仕方が問題なのかは分からない。

archicad soloはBIMの選定にあたって、研究のため購入したが、
いまいちぴんと来なかったため、使っていない。(ソフトの熟成?)
シビアに寸法や納まりを追いかける時はやはり2Dcadが良い。

この案件は度重なる敷地の拡張、既存建物、既存増築+新設建築と、
要素が無数に込み入っていて難易度が非常に高い。

4方向道路のため、天空率算定だけで申請図はA3で52ページにも及ぶ。
かなり長丁場の戦いになりそう。

posted by Rio Kurosawa at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 業務記録