材はローラーにのって縦方向横方向に移動していきます。
ローラーが黒いのは木材の樹脂が少しずつ付いて黒くなるそうです。
工場の稼働を止めたときにあわせて一気にローラーの清掃をするそうです。
ここは自動木拾い装置に送り込まれるところですね。
休み無く材が行き交ってます。
↓この写真がわかりやすいかもしれません。
材が写真左下から送り込まれて写真右上方向に移動していきます。
途中に直交するローラーがありますが、そこにくると材が直交方向に移動して
端部のプレカット処理が行われます。
材の右側をカットしたら、その奥で左側が加工されます。
直交方向に移動したら、端部ではこのような機械が待ち受けています。
左下の機械の先端にはいろいろな刃が取り付いています。
加工形状に合わせて刃が自動的に切り替わります。
中央の箱の中で切削が行われます。
一心不乱に仕事に打ち込む熟練職人のような感じで見入ってしまいます。
そして箱の上にパイプが出ています。
例のパイプはここに使われていました。
プレカットした時に出る削りくずを吸い込んで、工場の端にあるリサイクル工場まで
送り込まれます。
固めて固形燃料にしたりするそうです。
確かにいちいち掃除しているわけにも行かないでしょうから、
こういうシステムが不可欠なんですね。
サンプル品ですが、こんな感じで加工されてきます。
上にあるのが刃です。
定期的に取り替えないといけないみたいです。
左から順番に、
梁の蟻掛け
根太堀り
間柱欠き
垂木欠き
右上の四角い穴はボックス掘りと言われます。
こちらは金物工法用の掘り込みです。
金物が取り付いた状態で出荷されます。
金物工法のメリットは、金物が材の中に隠れるのでデザイン的にすっきり収まるという所と
材の切削量が少ないので、断面欠損が少なくできるという所です。
その分梁せいなどを小さくできます。(材積を減らせる)
これはプレカットという機械とコンピュータ制御のシステムがあって始めて成立することで、
mmのずれもない精度があって始めて成立します。
これからは、少しずつ金物工法が増えてくると思います。
ほぼ完全な精度の架構であることが裏目に出ることもあります。
例えば基礎など、どうしても現場で作らなければならないものとの取り合いで
問題が起こることがあります。
現場のものは多少精度が落ちる訳ですが、上部架構が完璧すぎて
融通が利かない場合があります。
コストのこともありますし、一概に在来が良いか金物工法が良いか、現段階では
言い切れません。
(うーむウチの事務所もこのぐらいの広さがあればなあ。)
こちらは構造用合板のプレカットをするところ。
床の形状や柱の形、位置がわかっているので、上棟時に一気に敷き込むために
床合板もプレカットされます。
これで一通り工場見学が終わりましたが、
プレカットCADの事もいろいろお聞きしたかったので、
構造設計部の堀野さんに根掘り葉掘りお聞きしました。
ちょうどお昼休みに突入していて、皆さん出払われていたのですが、
我々のために一人だけ残っていてくださいました。
(ほんとすいません、ありがとうございました。)
マニアックな話しすぎて書けませんけど、大変意義のある時間でした。
最後にポラテックの方達と一緒にスタッフ全員でぱちり。
ポラテックの皆様、ありがとうございました。
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